スタッフ紹介

職人さんの声

• 大工歴40年　男性

  高校卒業後すぐに京都の宮大工へ弟子入りし大工の道へ、職人歴は40年以上になります。一通りの技術を習得するまでに15年はかかりました。“仕事は見て覚えろ”と言われたもので、とにかく見て真似て手を動かし覚えました。昔はよく大声で叱られたものです。先輩方は口下手な職人さんが多く、褒められたという記憶はありませんね。時間の経過とともに仕事が身に付き、30代を過ぎたころから現場を任せてもらうことが増えていきました。大変なことも沢山経験しましたが、今振り返るとやはり「大工になって良かった」と思えます。これまでに自分がした仕事は、小さな現場も大きな現場も全て覚えています。一つ一つの仕事をやり遂げるたびに喜びを感じますね。自分がベテランの立場になった今、指導や注意は穏やかにわかりやすく要点を伝えるように心がけ、あまり大きな声はあげないよう気を付けています。今は“見て覚えろ”という時代とは変わって来ていますから。
  大工の仕事は、とにかく年数を重ねるほど必ず技術が上達します。完成した物件でお客様の笑顔を見たときが嬉しくて、次も頑張ろう！と励みになります。出来上がった時の「達成感」と「爽快感」は、職人だから味わえる醍醐味と言えます。今後もものづくりの達成感を一緒に味わってくれる仲間が増えていくことを願っています。